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クラブ広報活動

我等の生業 No.7

   備前ロータリークラブ

                     NO.7

                                  会員の仕事やそれへの想いのご紹介

 

2016年 クリスマスの日

                          草 加 勝 康

2016年12月24日、25日の2日間、岡山県医師会の緩和ケア研修会に参加した。24日は13時から20時、25日は朝8時から18時まで、講義時間は実に900分!長時間の研修会であった。現在の県医師会館は岡山駅西口に直結しており、医師会館に行くには否応なしにクリスマスで浮かれている若者たちが多くいる騒がしい岡山駅の中を歩いていかなければならないのである。歩きながら私は「何も忙しい年の瀬にそれもクリスマスの楽しい時に緩和ケアの研修会なんぞやらなくてもよいのではないか」と思いながらも参加したのであった。

「緩和ケア」と言うと一般的にはがんの末期の医療と理解されている方が多いのではないでしょか?しかし、それは正解ではない。緩和ケアとは「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者、家族の痛み(身体的、精神的)、心理社会的、スピリチュアルな問題に対してその苦痛を予防し緩和することにより患者、家族の生活の質を改善すること」である。要は「患者さんが最初に病気と対峙した時から最期、死ぬまでの全てにおいて生活の質の改善」が緩和ケアなのである。

 今回の研修では多くのロールプレーイングが行われた。これは数人が一組となり色々な設定の中で、配役を決め、その役になりきり演じること、また評価することで理解をより深める手法である。その中でも「がんで余命3か月の患者とその家族、宣告する主治医」の設定で演ずるロールプレイは貴重な体験であった。このような場面にはいつも遭遇しているはずの医師たちも患者役を体験した時の驚きは隠せませんでした。患者役では進行がんで余命3か月と宣告されるところから演技がスタートします。医師役の説明でがんに罹ったことの驚き、病気を理解する努力、そして悲しみを表現していきます。そして治療に対する不安、がんの痛みに対する不安、死に対する恐怖、治療費のこと、家族のこと、仕事のことなど数多くの苦痛を医師役に訴えます。なかには感情移入しすぎて声が出なくなったり、涙ぐむ患者役の医師もいました。医師役はその患者の苦痛に対して対処法を真剣に考えていくのです。このロールプレイを行い多くの新しい知見を得ることができた。当然、このような問題には絶対的な正解というものは存在しない。しかし、患者さんの苦痛を共感し、それを正確に評価し、そしてそれらの苦痛に対し患者さんにいくつかの対処法を考え示し、患者さんと共に考えそれらを実行することで患者さんの苦痛を著しく緩和することが可能になることを知ることが出来たことは大いなる収穫であった。

日本人の二人に一人ががんで亡くなる時代に医師、看護師のみならず薬剤師、栄養士、理学療法士、そして介護系の多くの職種、地域の住民が関わり、協力しながら緩和ケアをおこなっていく必要性を改めて学ばせて戴いた。

研修が終わり強い疲労感の中、クリスマスのイルミネーションで飾られた雑多な岡山駅周辺と相変わらず騒々しい元気な若者を見ることで逆に癒された、そして「我が人生であと何度この光景を見ることが出来るのだろうか?」と思いながら家路についたのである。

 

シールで他人の役に立つ。

正 務 照 佳

 我が社は、今年で38年になります。大手企業の量産シールから最新デジタルを駆使する多品種、小ロット、短納期などのいわば隙間製品まで、幅広い分野のシールと軽印刷を手掛けております。そのため、営業を主たる業務としている私には、様々なお客様の生の声を聞くことができます。お陰で世の中の仕組みや考え方の変化が解って勉強になるし、立派なお人柄に触れることもできるなど、“毎日、楽しく”働くことができます。

ところで、シールの命はデザインで、ちょっとしたデザインの工夫で効果は大きく異なり、次の仕事を呼び込むこともあります。我が社では、「シールはもの言わぬセールスマン」と考え、常にデザイン力高揚に努めております。先日も、ある施設に一工夫したトイレシールを届けたところ、掃除が楽になったとお礼の電話を頂きました。一工夫がお役に立ったようで充実感を味わいました。

近年小学生や中・高生が多く我が社を職場訪問してくれます。シールの様々な使用場所、多岐にわたる用途やその効果などを話すと、彼らはその意外性に驚くことも多いらしく、物や時代にとらわれない広い心と、自由な発想力を持つことの重要性を汲み取っているように見えます。さらに、お土産に点字シールを配ることで、素直に福祉の分野への興味を持つ者も少なくないようです。

 熊本地震の際に“がんばろう熊本”のステッカーを製作し送ったところ、思いがけなく沢山のお礼の手紙が届き、涙が止まりませんでした。これからもシールで何か他人の役に立つことができるよう心に念じながら社業に取り組んでいきたいと考えています。

 

年末の出来事と私の思い出

                          松 井 正 之

 年末の出来事と私の思い出を書いてみます。

まず 1点目はロシアのプーチン大統領が来日された時の件。JC時代(約35~6年前)に北海道ノサップ岬に行き北方四島の元住人の人たちと筵の上で懇談会を開いた事です。前後2回行きましたが島での生活を思い出しながら魚が一杯捕れた、自然豊かな島の生活を楽しそうに話していたことを思い出しました。そして、島を眺めながらふとさびしそうな顔をしていた人もいたなど…。

また、ロシアの新聞社の日本特派員を一週間ほど東北に案内した事もありました。

その後10年ほど経ってからですが、鈴木宗男さんの時代、四島での作業員が仕事する時に宿舎がないので、フェリーをもっていって宿舎の代わりにする計画をした事もありました。

2点目は、安倍首相がハワイ オワフ島の真珠湾で演説した件です。私がハワイに最初に行ったのが、47年前の22歳の時です。アリゾナ記念館よりパンチボール(墓地)での葬儀が行われている時に遭遇しました。その時の光景が目に焼き付いております。ベトナム戦争での関係者ではないかと思われますが、あの広大な公園墓地で半旗が棚引いて多くの軍人が整列しラッパが吹かれている光景です。鮮烈に覚えています。戦争は嫌です。戦争のない世の中づくりに頑張ろうと思います。以後、何回かハワイを訪れますが、次回は是非その地に行ってみようと思います。

最後に、安倍首相がハワイに行く前日に袖ヶ浦で増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務らとゴルフを満喫したとの記事を見て思い出した事です。元厚生大臣の増岡博之氏の私設秘書のようなことをしていた方に大変可愛がって頂きその鉄鋼ビルに事務所を開設してみないかと話を頂いた事がありました。実現はしませんでしたが、東京に事務所を構えるきっかけにはなりました。 また、その方は多くの人をご紹介していただいた私の恩人です。

とりとめない最近の年末の出来事での思い出を書いてみました。機会があればお話しさせて頂きます。“出会い”をモットーにこれからも歩みます。声かけて下さい。よろしくお願いします。

 

仙養ケ原芸術家村

                     森 泰司

先祖代々の家業として備前焼を造り続けている窯元に生まれ、子供のころから備前の土に親しんできました。

今年は本格的に備前焼の道に入り、何と!?50年を迎えました。年月の経つのは速いものです。気持ちは若い時と変わりませんが、体力的に厳しくなりました。残りの陶芸人生を大切にしたいと思います。

さて、今日までいろいろな出来事がありましたが、私には若い頃から一つの夢がありました。それは、小さな村に各分野の芸術家が集まる芸術村を作ることです。そこでは芸術家が作家活動を展開する中で、村全体に芸術文化が漂います。そして、地元の皆様をはじめ各地から大勢の方々に気軽に訪れていただき、①芸術体験ができたり、②芸術に接し感動したり、③新しい芸術文化の出会い交流が生まれるし、④子供たちは芸術の指導を受けることができる、そのような「芸術家村」夢構想です。

ある時、広島県の油木町(現在の神石高原町)の町長さんが、地域発展のために新しい風を入れようと頑張っていらっしゃる話を耳にしました。すぐに町役場に飛んでいきました。町長と初対面の時から話は進捗し、町議会議員、町の有識者、町役場の担当者、地元関係者などと何度も会議を重ね、視察にも数回行くなど試行錯誤を重ねました。そして、平成12年、私の夢がついに実現したのです。           

最初夢見た規模よりも少し小さくはなりましたが、国からも補助金を頂き、総工費5億円余りで、「アトリエゾーン」と「体験交流館」を中心とする『仙養ケ原芸術家村』が完成しました。「アトリエゾーン」は私共芸術家の作業場でもありますが、中央に公園があり、これまでにそこで油木、豊松地区の皆様による郷土芸能の披露、お茶会、芸術家仲間による子ども絵画教室、陶芸展、チャリティ展などが開催されています。十数回開催したチャリティ展の売上金は全て町の福祉施設に寄付し大いに喜ばれました。体験交流館「まきばの夢工房」では地元の生け花やお茶の先生方と「生け花、お茶、絵画、陶芸」合同展、地元中学生による卒業記念の備前焼レリーフ(陶板)製作、子ども陶芸教室、野焼きによる埴輪作成、シャンソンコンサート開催など様々な催し物を行いました。体験希望の皆様には、予約により陶芸、ステンドグラス、和紙、金工などの製作ができます。

今後も地元の皆様にお世話になりながら備前と芸術家村を行き来して仕事を進めます。

最後に私の宣伝になりますが、4月に横浜高島屋美術画廊におきまして「作陶50年記念・森泰司陶芸展」を開かせていただきます。

 

ホンダカーズ赤磐

                          向 井 厚 信

私の会社は昭和23年に私の祖父が主要商品のホンダ・ドリームの販売と二輪車の整備を行う和気モータースとして設立創業したのが最初で、現在創立69年目です。その間、昭和28年に和気モータース有限会社、昭和39年に和気自動車株式会社に、そして平成18年に株式会社ホンダカーズ赤磐にと一歩一歩成長してまいりました。現在、和気町と赤磐市の2店の営業所を構えて営業しております。

仕事内容は、主に新車、中古車の自動車販売、修理、点検、車検、各種保険、共済の取り扱いです。自動車販売会社としては、ごく普通で、特殊な物を取り扱っているわけでもありませんが、今や自動車は日常生活に溶け込んでおり、とりわけ、当地のような公共交通の利便性の悪い地域で生活するには欠くことのできない物になっています。とは言え、お客様にとっては決して廉価な商品ではなく、一度お買い上げ頂くと永い間のご愛用に充分耐えなければなりません。それぞれのお客様のご予算やニーズに合った最適の商品を届け、アフターケアも怠らないよう、日夜頑張ることが我々の仕事です。

 私自身この会社で仕事を始めて20年になります。お陰様でこれまで大した問題にも遭遇することもなく、また人並み以上の苦労もなく過ごすことができました。これは、何より、多くのお客様のご理解とご支援あってのことだと感謝しています。そして祖父や両親、先輩社員が並々ならぬ苦労や努力によって築いてくれた我が社の礎によるところが少なくないことを忘れてはなりません。それに、現在の全社員が、私の気付いているところ、いないところでひたむきに頑張っていてくれるお陰だと自分に言い聞かせております。

これらの多くの方々のご支援に答えながら、できるだけ永く仕事を続けることできるよう、地道に真面目に頑張ろうと思っております。よろしくお願いします。

 


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