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クラブ広報活動

我等の生業 No.6

   備前ロータリークラブ

               NO.6

                 会員の仕事やそれへの想いのご紹介

私の履歴

                            小 松 正 和

昭和20年生まれですから71歳になります。大学に入学した年は東京オリンピックの幕開けでした。人気スポーツの入場券は手に入るはずもなく迎えた新入生でした。東海道新幹線が開通した年です。あれから52年を迎え、あと4年後に2回目の東京オリンピックを迎えることになるとは想像もしませんでした。

大学を卒業後は建設業に就職し、調査設計室に配属され地質調査にも従事して、その後大阪新幹線のトンネル工事、甲種火薬取扱責任者の資格を取得し発破作業管理しながらトンネルを掘削しました。新日鉄広畑の岸壁工事や高炉の突貫工事など経験しました。

結婚を契機に岡山に住むことになりました。土木ばかりの経験ですから、経済のことなど何も知りませんでした。会社から不動産の資格を執れと言われ勉強しました。初めての専門用語に新鮮さを覚えました。六法全書などを手に持ち民法・商法・税法・建築基準法・業法などわずかですが勉強したことが懐かしく思えます。検索の抗弁権や売買契約555条、時効、相続、連帯保証人など新鮮な用語でした。少し賢くなった気持ちになったのは若気のいたりです。

昭和51年備前青年会議所に入会して、この地に新しい友人が多くできました。楽しく若い経済人のつもりで過ごしていたように思います。バブル経済絶好調の時代でした。45歳ごろ、ロータリーに推薦いただき、入会をさせていただきましたが、当時は「奉仕の理想とは」などを考える余裕もなく、意味もよく解らないままの若年経済人時代でした。

選挙も無関心ではおられず、首長選、県会議員、国政選挙の度に、要請されるまま選挙カーにも乗りました。無報酬のボランティア活動ですが、それが奉仕だと思っていました。

それが大間違いでした。当選祝いに世間相場より多額のものを贈ったところ、思いもよらず贈収賄の容疑で逮捕され、さらに暴力団対策新法にも抵触するといわれるのです。結果、49歳にして21日も拘留されてしまいました。処分保留で釈放されましたが、我人生の痛恨の極みでした。そんな訳で5年間在籍したロータリーも、退会止む無きになりました。

あれから13年経過し、有本会長の時代に再入会させていただきました。職業奉仕、プログラム、財団の委員長やSAAなど歴任しました。社会奉仕委員長の就任要請も来ましたが、ちょうど悩動脈瘤のクリッピング手術を受けた直後でもあるため、お引き受けするのは到底無理でした。その後お陰で快方に向かい、ロータリーライフを楽しんでいます。ゴルフも最近調子よく30台が4回でました。バーべキュウやソバ同好会、ファイヤーサイドミーテイングにも楽しく参加しています。

ロータリーがかげる「暇な時だけでなく1年を通して行うサーヴィス」の教えや、昨年のラビンRI会長の「人生の価値はどれだけ財を残したかではなく、いかに与え続けたかで評価される」などを思うとき、いつもわが身を恥じ入っている昨今です。

ロータリーは際限なくつづく人間愛のクラブだと思います。

 

真夜中の電話

                               駒 澤  勝

真夜中に電話が鳴る。珍しいことではない。長年の内に培われた小児科医の習性だろうか、熟睡していても反射的に起き上がって電話を取る。覚醒も不十分なまま、きっと張りのない声で、

「もしもし、こまざわ小児科です」といつものように応対すると、電話の向こうから、

「こまざあ? こどもがあ・・・」といきなりテンションが高く尻上がり言葉で話し始めようとした。「夜分恐れ入ります」などの詫びる言葉がないのはもちろん、口調にもそのような気持ちは感じられない女性の声。第一、名前も名乗らない。その態度が少々頭にきて、お陰で目はすっかり覚めて来た。それでも物腰も柔らかく相手の話を遮って、

「もしもし、どちらさんですかねえ」。名前と年齢、性別は小児科診療の基本の基本。名前が分かれば、平素の様子も頭に浮かぶこともあるし、患者さんの年齢、性別によって救急の対応は大きく異なることもある。で、まず名前を訪ねたつもりだったが、

「どちら言うて・・・、うちは日生の方・・・」

「いやいや、何処のお子さんが調子悪いんですか」

「うちの子」

「うちの子と言われても、私には誰か分からないですがねえ」と私。

「ナナちゃん」

「ナナちゃんと言われても、解りませんが!」

「下の子」

と全くとんちんかんな電話のやり取りがつづく。しかもこの電話の趣旨、詰まる所「1歳少々の子どもが、真夜中になっても一向に寝ようとしない、どうしたら良いか」ということだった。こんなことで真夜中に起こされても、憤慨で興奮すると後でこちらが眠れなくなる。診察には至らず、このまま眠れることだし、わが身の為にも「怒らない、怒らない」と自分に言い聞かせた。

似たようなやり取りの電話から院長一人での診療になることもある。着替えをして、診察室のエアコンやコンピュターなどの準備や後片付けもやらねばならない。それでも、「田中と申します。こんな時間に本当に申し訳ありません。3歳の男の子が40度近い熱を出してしまいました。診察をお願いできないでしょうか」とでも言われたら、ホイホイ気分で、こちらが診察させてもらいたいくらいになるが、そんなことは10回に、否、20回に1回もないくらいだ。

私の恩師は「小児科医は夜作られる」が口癖だった。夜中の診療は小児科医なら避けて通れない仕事だととうの昔に心に決めてはいる。これが小児科医という生業。

私の生業とロータリー精神

近 馬 俊 二  

私の職業は、日本人の民族衣装とも言える和服を販売することが主な仕事です。地域に無くてはならない本物を扱う和服専門店として、商品内容の充実とサーヴィスに努めています。

 茶道、琴、三味線、尺八、鼓、日本舞踊、剣道、居合道など、日本古来の稽古事には、現在も和の衣装が脈々と継承されています。これら和文化の伝承と魅力を紹介しつつ種々のサポート役を仕事として成立させています。

 また、着物のアフターケアとして、しみ抜きやクリーニング、寸法直し、長期保管出来る安心パック加工、着物や帯のリフォームも承っています。このような地道なサーヴィス業務は、手間と時間がかかり、業界でも「悉皆(しっかい)、厄介(やっかい)」という裏用語があるように、大変な責任と手間の掛かる仕事です。しかし、これも地域貢献だと思い継続しています。

 その他の業務として寝具、絨毯、宝飾類の販売、紳士服の別誂えも取り扱っています。専門店に劣らない知識とサーヴィスをモットーに小規模ながら徐々に展開しています。

 最後に私の好きなRotary用語は、〝One profits most who serves best.「最もよく奉仕する者 最も多く報いられる」、他人の立場を考え、他人のためになるように尽くすこと、つまり「サーヴィス」Serviceの精神に従って行動する者こそ成功する。〟です。

  私自身があと何年ロータリーの会員でおられるかわかりませんが、会員である間は、ロータリーのService精神に少しでも近づける様、精進したいと思っています。

 

古備前鑑定会と私

                           小 山 末 広

岡山県備前陶友会が毎月七日に古備前鑑定会をやっております。

私も15年間携わっております。毎月30点前後の古備前が持ち込まれます。中には茶陶の名品も有りますが、多くは雑器として作られた擂鉢や壺類です。昔から「備前の擂鉢、投げても壊れぬ」と言われてきたように、大変丈夫な焼物の為、壊れないで現代まで沢山残っております。

土味が美しく素朴な造形の古備前はとても魅力的であり、私もその魅力に取り憑かれた一人です。身近な花を摘み古備前の壺に入れてみて下さい。ハットするような美しさが心を和ませてくれるでしょう。

今はあまり高くないので、手許において楽しんでみられることをお勧めします。

 

 

 

 

 

街の建具屋さん

黒 原 崇 正

 「建具屋さんって何をしているの?」。こういう質問をお若いお客様からよく頂きます。  お家に合った障子や襖、ドアの製作。それに我が社ではアルミのドアからカーポート、倉庫にキッチン、バス、トイレに至る物まで取り扱っています。何なりとご相談いただけたらと思っています。

一昔前、和風住宅が主流で木製建具が当たり前だったころとは様子が変わり、最近はそれに代わってアルミサッシが広く普及してまいりました。その結果、現在では新設住宅の多くをアルミサッシ、それも寸法などが規格化した既製建具が占めるようになりました。

それに伴い、大手の安価な大量生産品に押されて、街の建具屋の活躍の場はどんどん縮小しています。お陰で後継者を引き付けるほどの魅力も減退し、事業所の数は減少の一途を辿っている次第です。

そんな状況の中、近年、建築士が設計するこだわりの注文住宅が人気を集めてきました。我が社ではそこに目をつけ、工場生産の同一仕様の建具を備えた規格住宅でなく、個性豊かなこだわり住宅の、お客様の夢や希望を取り入れた注文家具に力を入れるよう、事業の幅を広げてまいりました。

お客様のご予算を考慮しながら、ご要望を最大限取り入れるようサイズや色、形などを考え、さらに材質を厳選して一つひとつ製作するのは、一方で神経をすり減らす作業ですが、他方、納入する際のお客様のお喜びになるお顔を思うととてもやりがいを感じることができます。

以前と大きく変わった日本の住宅事情にどう対処していくか・・・。従業員の生活も預かる一経営者としての在り方など、様々な職種のロータリー会員の皆様に、ご指導とご鞭撻を頂きたく思っています。そして変化を恐れず、100年後も残る企業を目指して邁進していきたいと思っています。

 

 

 


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