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クラブ広報活動

我等の生業 No.12

   備前ロータリークラブ

            NO.12

        会員の仕事やそれへの想いのご紹介

 

我等の生業

                            吉延 四郎

 

私は父の経営する商事会社(石炭・耐火原料・セメント)の販売に入社したのが昭和30年4月でありました。日本のエネルギー革命により、固形燃料である石炭は液体燃料である石油に徐々に変わっていく時、元売会社である出光興産(株)より石油販売をしてはどうかというお誘いを受け、昭和33年10月にガソリンスタンド第1号を開設致しました。その後41年11月LPガス充填所を開設し、プロパンの卸売と直販を初め現在で59年になります。その間、山あり谷ありで色んな経験をさせていただきました。

当時、出光店主の経営哲学に賛同し、現在まで経営をさせていただいております。私が、70歳になった時、息子に社長を引継ぎ会長として現在に至っております。

 

備前焼との出会い

吉本 正

 

私にとって備前焼が生涯の仕事になるなんて思いもよらぬことでした。振り返りますと不思議でなりませんが、七十路を超えましても定年がなく、只黙々とやってきた五十数年です。二代目の国宝であった藤原啓先生との出会いは近所の友人と先生宅へ遊びに行ったのがきっかけでした。私を弟子として置くには先生には不足だったに違いありませんが、住み込みで七、八年置いて下さり、結婚してからも通いで十年余りお世話になりました。その間に自分の窯を築き独立させて頂きましたが、啓先生には私以外に弟子はおりませんでしたので、自分の仕事をしながら師匠の所へはほとんど毎日伺いました。丁度その当時は景気も良く師匠の窯の手伝いもしながら自分の窯も焚かねばなりませんので、私の家内も幼い子供三人を抱えて数年は土まみれの生活でした。どうにか備前の陶工としてやっと行けるようになりましたが、振り返りますと師匠の御恩や多くの方々の支えによって今ある自分を想いますとき、感無量であります。老いても今少し頑張りたく想うこの頃です。

皆様どうか今後とも御指導の程よろしくお願い致します。

 

~生業とは~

                             安井 元子

 

 

生きる糧を育て届ける業。

を生業とさせて頂いてます。

 

決してたのしい訳ではない。

決して儲かる訳ではない。

決して楽な仕事ではない。

決して誉め称えられる訳でもない。

孤独と向かい合わせ。

天地と向かい合わせ。

雨土と向かい合わせ。

空梅雨と向かい合わせ。

世界の経済の波に抗う。

日本人口減少に抗う。

相場と向かい合わせ。

気候変動により翻弄。

温暖化に翻弄。

食の欧米化に翻弄。

品種改良に翻弄。

担い手不足に心を傷め。

高齢化による工作放棄地に心を傷め。

米消費量減少に未来が見えず。

村のコミュニティ消滅に未来が見えない。

 

しかし

ただひとつ

たったひとつ

希望を与えてくれるもの。

 

そこに 直向きに米作りをする

我が夫の姿が有ります。

 

 

 

 

お礼とお詫び

クラブ広報委員会

委員長 駒澤 勝

 今年度新たな試みとして『我等の生業』を発行いたしました。会員各位には多忙のところ原稿執筆という無理なお願いに対し、快いご協力をいただき、今回で最終回を迎えました。おかげさまでほぼ全員からの貴重な体験や、ご意見、抱負などで毎号紙面を飾ることが出来ました。原稿からは、いずれもひたむきで真摯なお仕事ぶりと、職業を通して社会に奉仕する姿が読み取れましたし、きっと、それぞれの会員にそれぞれのメッセージが伝わったことと思います。そんな訳で委員会としては、当初目論みました以上の成果を得ることが出来ました。心よりお礼申し上げます。

 一方、不慣れな編集作業のため、せっかくの玉稿を傷つけてしまい、いろいろとご迷惑をかけたことと思います。どうぞお許しいただきますようお願い申し上げます。とりわけ、N0.11の武元誠治会員の氏名の「元」字を「本」に間違うという取り返しのつかない不手際を犯してしまいました。謹んで訂正するとともに深くお詫び申し上げます。

 


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