クラブ広報活動

我等の生業　Ｎｏ．３

地元の方々に、ご恩返しの心をこめて…

                         　　 石　原　伊　知　郎

　株式会社伊知建興業は「出会いと感謝の気持ち」を大切に、誠意・責任のある対応をモットーとして建設業務に携わってきました。そうしたなか、昨年春に農業経営に参入。新たに「いちけんファーム株式会社」を設立しました。

今までとは全く異なる業種ですが、土との関わりは建設業に通じることもあり、休耕田の管理を任され、米づくりにも取り組んでいます。

核家族化による後継者不足と高齢化により、手入れされずに荒れていく土地を耕し、地元の方々のお力を借りながら、香登に再び美しい田園風景を取り戻す夢を描いて汗を流しております。

私の職歴                                                                         池　本 敏　朗

今の私の仕事は「岡山県議会議員」です。10年前に選挙に出て、当選し今日に至っています。

考えてみますと、私の職歴は3回変わっています。まず、大学を1979年3月に卒業しました。その年の4月に、岡山市にある小さな設計事務所に入ります。建築設計の実務を6年間ほど経験して、実家が営んでいる池本工務店に就職をしました。1984年の5月だったと記憶しています。5、6人の職人をかかえてレンガ工場の営繕仕事を中心に営業しておりました。

父親が社長をしていましたが、その父親がその前年に悪性リンパ腫に罹り、1989年8月に死去しました。何だかんだと云っても父親の存在感は大きく、仕事の面や個人的な面でも頼ることが多く、改めて父親の偉さを知りました。

工務店の経営はその地域の活力と正比例し、まちを元気にしなければならないと思い、県会議員にチャレンジしました。1996年の4月に正式に辞令を頂き、現在に至っています。

これからも地域発展のために粉骨砕身の思いで頑張ります!

市立備前焼ミュージアムのモニュメントについて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 伊　勢　崎 　淳

　昨年備前市より美術館前にモニュメント設置のお話があり、その時即座に一つのアイデアをだし、日頃気になっていた窯柱の写真をお見せした。国指定重要文化財の南大窯の天井を支えていた土柱である。

南大窯は桃山時代に築窯され明治初めまで使用されていた。幅5.5米、長さ55米という巨大な窯である。その中に３５本の直径約６０センチ、高さ約2米前後と思われる土柱で天井を支えていた。

いよいよ制作が決まりコンセプトを考える時、私は支えるという言葉をキーワードにした。この柱こそ室町、桃山、江戸の備前焼最盛期４００年と窯と人と地域を支えたものである。全体に荒々しく縄目を残した円筒形の巨大な柱に、発展していく備前市と備前焼をシンボライズした。この地で先人が残したすさまじいまでの量と質の備前焼、日本人が初めて到達した「わび、さび」の美意識の中核をなしたことを忘れてはいけない。

制作に当たって、私と次世代の備前焼を背負って立つ３０代の若手作家８人の参加を得て、半年間をかけて本年度備前焼祭りまでに完成の予定である。

現代を生きる備前焼作家として

伊　勢　﨑　 創

備前ロータリークラブには、同じ備前焼をなさっておられる大先輩が沢山おられます。

その先輩方の背中を追って、私も自分らしい形や焼けを追求していき、多くの方に共感して頂きたいと常々思っています。

　しかし、現在はそういった作家的な活動を続けて行くことがだんだんと難しい時代になったと感じているのも事実です。我々の先人たちもその時代に起こった厳しい状況をあらゆる工夫で乗り越えてきた歴史が備前焼にはあります。私の世代も、世の中の環境や価値観がすごい速さで変化していく中、現代に生きる備前焼作家として次の千年へ向けてこれから何が出来るのかを考え行動しなければならないと思っています。

　良い作品作りをするために日々努力することはもちろん、これからは現代の人々、特に若年層の方々に備前焼の良さを知ってもらう為にも、その良さを丁寧に伝え、使う場面に応じて、また楽しみ方に応じて、価値や美しさを具体的に提案していくことにより「共感」を呼び起こしていきたいと思います。

　やらなければ成らないことは沢山ありますが、備前ロータリークラブのみなさんの心強い応援を頂き、先輩たちを見習いながら同じ世代の作家仲間と力を合わせて頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします。